スマホ代を安くしたいとき、多くの人が迷うのが「音声SIM」と「データSIM」の違いです。
料金だけで選ぶと、電話番号が使えない、SMS認証ができない、緊急通報に困るなどの失敗につながることもあります。
この記事では、音声sim データsimの基本、向いている人、比較ポイント、契約前の注意点を初心者にも分かりやすく解説します。
音声sim データsimの違いを最初に理解しよう

音声SIMとデータSIMの違いは、簡単に言えば「携帯電話番号を使った音声通話ができるかどうか」です。
どちらもインターネット通信に使えますが、利用できる機能、契約時の本人確認、向いている用途が異なります。
まずは基本を整理しましょう。

最初は「通話が必要か」で考えると、音声SIMとデータSIMの違いが整理しやすいです。
音声SIMとは電話番号で通話もデータ通信も使えるSIM
音声SIMとは、090、080、070などの携帯電話番号を使って発信・着信ができるSIMです。
スマホのメイン回線として使う場合は、基本的に音声SIMを選ぶと安心です。
データ通信も使えるため、Web検索、SNS、動画視聴、地図アプリ、メール、キャッシュレス決済なども利用できます。
音声SIMの強みは、電話番号を使うサービスに対応しやすい点です。
病院、美容室、役所、配送業者、学校、勤務先などから電話が来る可能性がある人は、音声SIMのほうが不便を感じにくいでしょう。
IIJmioのように音声eSIMとデータeSIMを分けて案内しているサービスもあり、用途に合わせて選べます。
データSIMとはインターネット通信に特化したSIM
データSIMとは、主にインターネット通信を目的にしたSIMです。
Webサイト閲覧、SNS、動画視聴、地図アプリ、メール、クラウド保存、テザリングなどに使えます。
一方で、通常の電話番号を使った音声通話はできないため、メインスマホに使う場合は注意が必要です。
データSIMは、タブレット、サブスマホ、モバイルルーター、ノートPC用の通信回線として便利です。
たとえば、外出先でタブレットを使って資料を見たり、サブスマホで地図やSNSを使ったりする用途なら、音声通話が不要なためデータSIMで十分なケースがあります。
料金を抑えやすい点も魅力です。
SMS付きデータSIMとの違いも押さえておく
データSIMには、SMS機能が付くタイプと付かないタイプがあります。
SMSとは、電話番号を使って短いメッセージを送受信する機能です。
最近は、アプリ登録、銀行系サービス、キャッシュレス決済、フリマアプリ、SNSなどでSMS認証を求められる場面があります。
ただし、SMS付きデータSIMでも、通常の音声通話ができるわけではありません。
つまり「SMS認証は使えるが、電話番号で発信・着信する通話はできない」と理解しておくことが大切です。
本人確認や認証用に使いたいだけならSMS付きデータSIMも候補になりますが、電話を受けたいなら音声SIMが必要です。
LINE通話やアプリ通話だけで十分か確認する
データSIMでも、LINE通話、Zoom、Google Meet、Instagram通話などのアプリ通話は利用できます。
これらはインターネット回線を使うため、データ通信ができれば通話できます。
家族や友人との連絡がアプリ中心なら、データSIMでも困らない場面はあります。
しかし、アプリ通話は相手も同じアプリを使えることが前提です。
お店、病院、役所、配送会社、会社の代表番号などには、アプリ通話では連絡できないことがあります。
また、通信環境が悪い場所では音質が不安定になる可能性もあります。
普段の連絡先を思い出して、電話番号が本当に不要か確認しましょう。
緊急通報や本人確認で困らないかを考える
データSIMを選ぶときに特に注意したいのが、緊急通報です。
一般的なデータ通信専用プランでは、110番、119番、118番などの緊急通報が使えない場合があります。
楽天モバイルのデータタイプでも、公式の注意事項として通話サービス全般や緊急通報が利用できない旨が案内されています。
また、音声SIMの契約では本人確認書類が必要になるケースがあります。
IIJmioの料金表でも、音声SIMや音声eSIMの申し込みでは本人確認書類が必要と案内されています。
通話や本人確認が関わるサービスは条件が変わるため、申し込み前に公式ページの注意事項を確認しましょう。
eSIMと物理SIMの違いもあわせて確認する
音声SIMとデータSIMを選ぶときは、eSIMか物理SIMかも確認しましょう。
物理SIMはカードをスマホに挿して使うタイプで、eSIMは端末内蔵のSIM情報を書き換えて使うタイプです。
eSIMなら配送を待たずに開通しやすく、デュアルSIM運用にも向いています。
ただし、eSIMを使うには端末がeSIMに対応している必要があります。
古いスマホや一部端末では利用できない場合があるため、契約前に対応機種一覧を確認しましょう。
IIJmioでは音声eSIMとデータeSIMを分けて紹介しており、主回線にもサブ回線にも使いやすい選択肢として案内されています。
まずはメイン回線かサブ回線かで判断する
音声SIMとデータSIMで迷ったら、最初に「メイン回線として使うか」「サブ回線として使うか」を考えると判断しやすくなります。
メインスマホで使うなら、電話番号、SMS、緊急連絡、本人確認に対応しやすい音声SIMが無難です。
一方、タブレットやサブスマホ、モバイルルーターなど、インターネットだけ使えればよい端末ならデータSIMが向いています。
料金を抑えながら通信環境を増やせるため、外出先での作業や旅行時の予備回線にも便利です。
用途を先に決めることで、不要な機能にお金を払わずに済みます。
音声SIMが向いている人と選ぶメリット
音声SIMは、スマホを日常生活の中心として使う人に向いています。
電話番号を使える安心感があり、通話、SMS、データ通信をまとめて利用できます。
ここでは、音声SIMを選ぶべき人と、データSIMより優れている場面を整理します。

メインスマホで使うなら、電話番号を使える音声SIMを選ぶと安心感があります。
メインスマホで電話番号を使う人に向いている
メインスマホで使うなら、音声SIMを選ぶのが基本です。
家族、友人、職場、病院、学校、店舗、配送業者などから電話を受ける可能性がある人は、電話番号で着信できる環境が必要です。
データSIMでは電話番号による通話が使えないため、いざというときに困ることがあります。
特に、仕事用スマホや就職活動中の連絡先として使う場合は、音声SIMが安心です。
相手がアプリ通話に対応しているとは限らず、固定電話からの連絡も想定されます。
スマホを生活の連絡窓口として使うなら、月額料金の安さだけでデータSIMを選ばないほうがよいでしょう。
MNPで今の電話番号を引き継ぎたい人に便利
今使っている電話番号をそのまま乗り換えたい人は、音声SIMを選ぶ必要があります。
MNPを利用すれば、携帯電話番号を変えずに別の通信会社へ乗り換えられます。
電話番号を変えると、家族、勤務先、銀行、各種アプリ、会員サービスへの登録変更が必要になるため、手間が増えます。
音声SIMなら、現在の番号を引き継ぎながら月額料金を見直せます。
格安SIMやオンライン専用プランでは、音声通話付きでも低価格なプランが増えています。
料金を下げたいが電話番号は残したいという人は、データSIMではなく音声SIMを中心に比較しましょう。
通話オプションやかけ放題を使いたい人に合う
電話をよく使う人は、音声SIMの通話オプションも確認しましょう。
5分かけ放題、10分かけ放題、完全かけ放題など、事業者によって選べる内容が異なります。
短い電話が多い人なら時間制限付きのかけ放題、仕事や家族との長電話が多い人なら完全かけ放題が向いています。
通話料金は、基本料金だけを見ていると見落としがちです。
月額料金が安くても、通話が多いと合計額が高くなる場合があります。
音声SIMを選ぶときは、データ容量、通話料、通話オプション、専用アプリの有無をセットで確認しましょう。総額で比べることが失敗を防ぐコツです。
データSIMが向いている人と失敗しない使い方
データSIMは、通話機能を必要としない人にとって便利な選択肢です。
通信費を抑えやすく、タブレットやサブ端末との相性も良好です。
ただし、できないことを理解せずに契約すると後悔しやすいため、向いている使い方を確認しましょう。

データSIMはサブ端末やタブレット向きですが、できないことも確認しておきましょう。
タブレットやサブスマホの通信費を抑えたい人に向いている
データSIMは、タブレットやサブスマホでインターネットを使いたい人に向いています。
動画視聴、電子書籍、SNS、地図アプリ、メール確認、オンライン学習など、通話を使わない用途ならデータSIMで十分なことが多いです。
Wi-Fiがない場所でも通信できるため、外出先での使い勝手が上がります。
たとえば、メインスマホには音声SIMを入れ、タブレットにはデータSIMを入れる使い方があります。
スマホのテザリングに頼らずタブレット単体で通信できるため、バッテリー消費を分散できます。
月額料金を抑えながら複数端末を活用したい人には、データSIMが便利です。
モバイルルーターやデュアルSIM運用にも使いやすい
データSIMは、モバイルルーターに入れて複数端末で共有する使い方にも向いています。
ノートPC、タブレット、ゲーム機などを外出先で接続したい場合、データSIM入りのルーターがあると便利です。
自宅の固定回線代わりに使う人もいますが、通信容量や速度制限には注意が必要です。
また、デュアルSIM対応スマホなら、音声SIMとデータSIMを組み合わせる運用もできます。
音声通話はメイン回線、データ通信は別回線に分けることで、通信障害対策や料金節約につながります。
楽天モバイルのデータタイプのように、データ通信専用で使えるプランもあるため、用途に合わせて比較しましょう。
データSIMだけではできないことを事前に確認する
データSIMを選ぶ前に、できないことを必ず確認しましょう。
一般的なデータSIMでは、電話番号を使った発信・着信、緊急通報、音声通話オプション、MNPでの電話番号引き継ぎなどが利用できない場合があります。
SMSなしのデータSIMでは、SMS認証にも対応できません。
特に、メインスマホをデータSIMだけにするのは慎重に判断すべきです。
普段はLINE通話で足りても、急な予約変更、病院への連絡、配送トラブル、仕事の電話などで通常の電話が必要になることがあります。
費用を優先するなら、サブ端末やタブレット用として使うのが安全です。
音声SIMとデータSIMの比較ポイント
音声SIMとデータSIMは、料金だけで比較すると判断を誤りやすいです。
大切なのは、自分の使い方に必要な機能があるかどうかです。
ここでは、契約前に見ておきたい比較ポイントを、料金、通信、端末の3つに分けて解説します。

月額料金だけで判断せず、SMSや緊急通報など使える機能も比べることが大切です。
月額料金だけでなく使えない機能も比較する
データSIMは音声SIMより安い傾向がありますが、使えない機能がある点を忘れてはいけません。
安さだけを理由に選ぶと、電話ができない、SMS認証ができない、緊急通報に対応できないなどの不便が発生する可能性があります。
料金差以上に、機能差を確認しましょう。
比較するときは、月額基本料、データ容量、SMSの有無、通話料、通話オプション、初期費用、SIM発行手数料を一覧にすると分かりやすくなります。
mineoのように、データ通信のみのシングルタイプと、音声通話も使えるデュアルタイプを分けて案内しているサービスもあります。
| 比較項目 | 音声SIM | データSIM |
|---|---|---|
| 電話番号での通話 | 使える | 基本的に使えない |
| データ通信 | 使える | 使える |
| SMS | 使えることが多い | 付き・なしを選ぶ場合がある |
| 緊急通報 | 使えることが多い | 使えない場合がある |
| 主な用途 | メインスマホ | タブレット・サブ回線 |
通信容量・速度・回線エリアを確認する
音声SIMとデータSIMのどちらを選ぶ場合でも、通信容量と速度は重要です。
月にどれくらいデータを使うか分からない人は、現在のスマホの利用明細や端末設定を確認しましょう。
動画をよく見る人、オンライン会議をする人、テザリングを使う人は、大きめの容量が安心です。
また、回線エリアも確認が必要です。通信会社によって、利用する回線や対応エリアが異なります。
自宅、職場、学校、通勤経路、よく行く施設で快適に使えるかを見ておきましょう。
料金が安くても、よく使う場所で電波が弱ければ満足度は下がります。
公式のエリアマップも確認すると安心です。
契約前に端末対応と初期費用をチェックする
契約前には、使いたいスマホやタブレットが対応しているか確認しましょう。
SIMカードのサイズ、eSIM対応、対応周波数帯、SIMロックの有無、APN設定の必要性などを見落とすと、契約後に通信できない可能性があります。
特に中古端末や海外版端末は注意が必要です。
初期費用も比較しましょう。
月額料金が安く見えても、事務手数料、SIM発行手数料、eSIM発行手数料、送料、解約時の条件などで総額が変わります。
キャンペーンがある場合も、適用条件や終了日を確認してください。
申し込み直前に公式ページで最新条件を確認することが大切です。
音声SIMとデータSIMで後悔しない選び方
音声SIMとデータSIMは、どちらが優れているというより、使い方に合うかどうかが重要です。
メイン回線なら安心感、サブ回線ならコスト、タブレットなら通信容量を重視しましょう。
最後に、初心者でも迷わず選べる判断基準を紹介します。

迷ったときは、メイン回線かサブ回線かを先に決めると選びやすくなります。
初心者は音声SIMを選ぶと失敗しにくい
スマホの契約に慣れていない人や、1台のスマホを普段使いする人は、音声SIMを選ぶと失敗しにくいです。
電話、SMS、データ通信をまとめて使えるため、急な連絡や認証にも対応しやすくなります。
料金だけでデータSIMを選ぶより、生活の中で困る場面を減らせます。
特に、家族との連絡、仕事、学校、病院、役所、金融サービス、宅配サービスをスマホで管理している人は、音声SIMが安心です。
月額料金を抑えたい場合は、音声SIMの中で低容量プランを選ぶ方法もあります。
まずは必要な機能を確保し、その上で安いプランを探しましょう。
サブ用途ならデータSIMで費用を抑えやすい
すでにメインの音声SIMを持っている人なら、サブ用途にデータSIMを選ぶのは合理的です。
タブレット、サブスマホ、モバイルルーター、車載端末、外出先のPC作業用など、通話が不要な端末では通信費を抑えやすくなります。
使い道が明確なら、データSIMのメリットを活かせます。
デュアルSIM対応スマホなら、音声SIMとデータSIMを組み合わせる方法もあります。
たとえば、電話番号は今のまま残し、データ通信だけ安い回線に分ける使い方です。
通信障害時の予備回線にもなります。
ただし、端末設定や回線切り替えが必要になるため、初心者は設定方法も確認しましょう。
公式情報を確認して自分に合うプランを選ぶ
最終的には、公式情報を確認してから申し込むことが重要です。
SIMの種類、料金、本人確認、対応端末、回線エリア、通話サービス、SMS、緊急通報、契約変更の可否は、通信会社やプランによって異なります。
古い比較記事だけで判断せず、公式ページの最新情報を見ましょう。
代表例として、IIJmioは音声eSIMとデータeSIMを分けて案内し、mineoはシングルタイプとデュアルタイプを案内しています。
楽天モバイルのデータタイプでは、利用できないサービスの注意事項が明記されています。
こうした公式情報を確認すれば、自分に合う音声SIM・データSIMを選びやすくなります。
まとめ
音声SIMとデータSIMの大きな違いは、電話番号を使った音声通話ができるかどうかです。
メインスマホで使うなら、通話、SMS、緊急連絡、本人確認に対応しやすい音声SIMが安心です。
一方、タブレット、サブスマホ、モバイルルーターなど、インターネットだけ使えればよい端末にはデータSIMが向いています。
料金だけで選ぶと、SMS認証や緊急通報で困る可能性があるため、用途を明確にして比較しましょう。
契約前には、公式ページで料金、対応端末、エリア、通話可否、変更条件を確認することが大切です。
今後はeSIMやデュアルSIMの普及で、音声SIMとデータSIMを組み合わせる使い方がさらに広がるでしょう。

契約前に公式情報を確認し、料金や対応端末も含めて自分に合うSIMを選びましょう。
参考情報
IIJmioでは、eSIMについて通話ができる「音声eSIM」とデータ通信専用の「データeSIM」を分けて案内しています(IIJmio公式サイト)
IIJmioでは、音声SIM・音声eSIM・SMS SIMの申し込みに本人確認手続きが必要と案内されています(IIJmio公式FAQ)
mineoでは、シングルタイプはデータ通信のみの契約でインターネットのみ利用でき、デュアルタイプはデータ通信と音声通話の両方を利用できると説明されています(mineoユーザーサポート)
mineoでは、デュアルタイプはSMSが自動的に利用可能となり、シングルタイプはSMSオプションの申し込みによりSMSを利用できると案内されています(mineoユーザーサポート)
mineoでは、シングルタイプからデュアルタイプへの変更が可能と案内されています(mineoユーザーサポート)
楽天モバイルでは、Rakuten最強プラン(データタイプ)でRakuten Link、楽メール、通話サービス全般(緊急通報含む)が利用できないと案内されています(楽天モバイル公式サイト)
音声SIMとデータSIMでは、通話、SMS、本人確認、緊急通報などの扱いがサービスやプランによって異なるため、申し込み前に各社の公式情報を確認する必要があります(IIJmio公式サイト・mineoユーザーサポート・楽天モバイル公式サイト)